いちごパンツのポートレート
独りで朝ごはん食べて、準備して午前中は『アダルトスクール』で英語の勉強して…」
「…はぁ?…アダルトスクール?」
『アダルトスクール』というワードに学が食付いた!
「ぷっー学…いま変な想像しなかったぁ~?
私も人のこと言えないけどねぇ~
何かさぁー日本じゃ『アダルト』ってちょっとエッチぽいイメージあり過ぎると思わない?
大人って意味なのにね!…『大人の学校』」
日本語訳…
『大人の学校』…それはそれでヤラシイー響きに感じるのは…私だけ?
「…あぁーそうかもなぁーで…そこでどんな勉強してたんだ?」学は苦笑しながら聞いてくる。
「私が行ってた学校は小学校の空いている教室を利用した所でね
本来は移民や就労ビザで来た人の支援の為の学校だから観光ビザで授業を受けられたのは運が良かったみたい…
本当はテストを受けてからクラスを決めるらしいけど、空いてるクラスに入れて貰ったからテストもなしで一番下のクラスに決まったし…
そうだなぁー日本の英会話スクールだったら小学校低学年の子が通うクラスレベルかも…
でもいろんな国の人たちが通っててびっくりした!
アフリカ系の人もいたし、ハンガリー・スペイン・フランス・ウクライナ・メキシコ・中国・韓国・タイ・インドネシア・ベトナム・日本・まぁー覚えてるのはこの位…
生徒の年齢も18歳~70歳まで幅広くてね
メキシコ人の最年長のおばあちゃん会話はペラペラなのに読み書きが出来なくてスクールに通ってて、それも不思議な感じだったなぁ…
でね、皆が英語を話してる筈なんだけど…
母国語の訛りが強すぎて私には全然英語に聞こえない訳
でも先生はちゃんと理解してて返事をするから毎回『先生スゴッ!』って尊敬&驚きでした…
私の英語の発音も『アイツ日本語、話してるぜ!』って思われてたかもね?」
思い出して…クスクスと笑いが零れた…