私、嘘告されたらしいです
まあ、そんな理由で学年の有名人にはなりたくなかったけどね。
「彼氏出来なさそうな人」なんてのがあったら、きっと私が1位にならなくても上位にあがるのは間違いない。
「ねえ、もし私がさ、少女漫画大好きだったらどうする?」
なんとなくで、聞いてみたけど、
「「きもい」」
なんとなく分かってたので、スルーで。
「加奈ーっ、呼ばれてるよ!」
弁当を平らげ、飲み物飲んでる間に、女子に呼ばれた。
「おー、はいはい。今行くわ」
よいしょ、そんなかけ声とともに立ち上がった。
そのまま、パタパタと待ってる人の場所へ向かう。
「…なに、用って?」
正直、めんどくさい。
でもそれを隠して笑顔を向ける。
「えっと…ここじゃ、ちょっと」
目の前の私よりちょっと、本当にちょっと高い男子が言った。
「じゃ、場所かえるか」