肉球で一歩 踏みしめて。【短編】


赤や青や黄色などの色とりどりのいくつもの首輪と、キャットフードだった。


首輪の一つひとつに、丁寧な字で名前が書いてある。
奈緒は、その中から赤い首輪を見せた。

「これ、お兄ちゃんの字でしょ?お兄ちゃんの机の上にあったんだ。」


赤い首輪には、"MIMI"とある。


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