ぽっちゃりちゃんとイケメンくん

今日は、もうこの言葉で幸せです。
一緒にいられるだけで幸せです。

「さて、食うか。」

可愛い、とかさらっと言った片岡さんは、箸を持ってつつき始めた。
私も「いただきます」と言ってから、つつく。

同じ料理をつつくとか、なんか、恋人とかその先の夫婦っぽい。
勝手なイメージだけど!!

鯛のお刺身を食べてみた。
「んっ…美味しい!!脂のってて歯ごたえもあるし…幸せ♪」

頬に手を当てて鯛の味にうっとりしていると、片岡さんはまた笑う。
そんなにも私は変な顔をしていただろうか?

「なんか、お前連れてきて良かったわ。すげぇ美味そうに食うからさ。嬉しいんだけど」

片岡さんはそんなことを言った。
少し、顔が赤い。照れ笑いしてるし。

そっか。そう思ってたのか。
「だって、美味しいですもん。それに、片岡さんと一緒ですしね。連れてきてくれてありがとうございます!」

< 66 / 314 >

この作品をシェア

pagetop