10年後、あなたの隣に誰がいますか?
「大橋!大橋!起きろ!大橋!」
 俺が、隣で呼ぶとびっくりしたように飛び起きた。
「きゃー!」
「きゃーじゃないよ、何時だと思ってんの?佑愛ちゃん?」 
 あー、相変わらずかわいいなー。
 生徒や、雅哉の妹じゃなかったら、付き合いたい…
 そんな事を考えながら、10歳年下の少女と話していた。
「いきなりなんだけど、佑愛ちゃん委員長よろしくね?」
 案の定、佑愛ちゃんは口をアングリと開けた。
「佑愛ちゃんは、みんなに推薦されて委員長になったわけ。クラスのトップ的な感じかな?」
 彼女は、口の中でモゴモゴと何を言っているのかわからない声で、独り言をつぶやいていた。
 すると、急に顔が明るくなり
「先生、やります!頑張る!」と、子供のように無邪気に言ってきた。

 佑愛ちゃんが帰ったあと、俺は雅哉の家に行っていた。
 もちろん、佑愛ちゃんの家でもあるが…
「雅哉、今からお前の家に行っていいか?」
『いいけど、久しぶりだな。何かあったのか』
 さすが、雅哉。
 俺の事をよくわかっていた。
「いや、あったっちゃあったし、なかったっちゃなかった」
『意味わかんないけど、ま、いいよ。家の場所分かるよな?』
「大丈夫だけど、車で来るから」
『大丈夫だ。待ってるぞー』
 雅哉との電話が終わると、学校から俺の車に乗って雅哉の家に行った。 
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