10年後、あなたの隣に誰がいますか?

なんでいるんですか?

「ただいまー」
 佑斗おにいちゃんと話した後、一人でトボトボと歩いて帰ると、見たことのない車が家の前にあった。
「お母さん、誰の車…?って、先生!なんで家にいるの?」
 あたしがリビングを見ると、佑斗おにいちゃんがいた。
 お兄ちゃんと友達だから、家に来てもおかしくないんだけど…
 かと言って、始業式の日に自分のクラスの担当になった先生がいるって、違和感しかないんだけど…
「いや、お前に用があるわけじゃないし。雅哉に用があるんだよ!」
 先生はキレてるけど、たぶんフリだろなー。
 
「佑愛、ただいま!佑斗来てる?」
「お帰りー、佑斗おにいちゃん来てるけど、何しに来たの?」
「俺も知らない!」
 なんでお兄ちゃんが、知らないのよ!
「佑斗、なんでいきなり家にきたんだ?」
「6年ぐらい会ってないし、佑愛ちゃんの学校の担当になったからさ!」
 え?
 それだけのために来たの?
 単純なのか、天然なのか?
 よくわかんないけど、一緒にご飯を食べることにした。
 
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