不条理な恋でも…【完】
そう言わせたくなかったから…
言わなかったのに。
もうこれ以上心配をかけたくなかったから…
何とかごまかしていたのに。
やっと二人でそれなりに幸せに暮らしていたから。
大希さんのはにかむ笑顔を見ていると、
辛い気持ちも忘れられる時もあったから…
でも…
結局大希さんには全てわかってしまう…
全てを受け止めてくれて、謝らせてしまう。
私達はしばらくそのまま抱き合っていた。
彼は頭に顎を乗せ、言いにくそうに口を開いた。
「それで…
ほのか自身には何か原因が見つかったのか?」
もう誤魔化せないと思っていた私は、正直に首を横に振った。
「じゃ…」
言葉が続かず、大希さんの身体が固まった。
「じゃあ…
俺のせいかもしれないんだな?」
私は何よりもそれを知られたくなかったのに、
勘のいい大希さんは言い当ててしまう。
あなたのせいとは限らないんだけど、それでもその可能性はぬぐえない。
「じゃ…
俺も一緒にほのかの行く病院に連れて行ってくれ。
俺が原因なら…
俺が原因だったら「もういい。誰のせいでもないし、
私が勝手に焦ったのがわる…」…」
唇を強引に塞がれた。
言わなかったのに。
もうこれ以上心配をかけたくなかったから…
何とかごまかしていたのに。
やっと二人でそれなりに幸せに暮らしていたから。
大希さんのはにかむ笑顔を見ていると、
辛い気持ちも忘れられる時もあったから…
でも…
結局大希さんには全てわかってしまう…
全てを受け止めてくれて、謝らせてしまう。
私達はしばらくそのまま抱き合っていた。
彼は頭に顎を乗せ、言いにくそうに口を開いた。
「それで…
ほのか自身には何か原因が見つかったのか?」
もう誤魔化せないと思っていた私は、正直に首を横に振った。
「じゃ…」
言葉が続かず、大希さんの身体が固まった。
「じゃあ…
俺のせいかもしれないんだな?」
私は何よりもそれを知られたくなかったのに、
勘のいい大希さんは言い当ててしまう。
あなたのせいとは限らないんだけど、それでもその可能性はぬぐえない。
「じゃ…
俺も一緒にほのかの行く病院に連れて行ってくれ。
俺が原因なら…
俺が原因だったら「もういい。誰のせいでもないし、
私が勝手に焦ったのがわる…」…」
唇を強引に塞がれた。