愛しい人

今度は、知らない男の
顔が近付いて来たあの
時の映像は浮かんで
こなかった。


でも、その代わり…



隼人の顔が浮かん
できたんだ。



この時…


亮を隼人としてしか
見れなかった。



忘れてたはずの隼人
への想いがよみがえ
ってきてしまった…



それでも、あたしは
亮を受け入れて…

…キスをした。



「…おい。りさ…
目閉じろよ…。」

『…んっ…』


あたしは目を閉じた。




今もまた…

隼人の声が聞こえて
きそうで、涙が出た。


目を閉じれば浮かぶ笑顔。




隼人…

やっぱりあきらめ
られなかったよ。



亮…ごめん。




なにがあっても…

最終的に浮かんで
くるのはあなた
の顔でした…ー


隼人…会いたいー