愛しい人
「りさ…」

『ごめん…亮。やっぱ
り隼人しか見れないの。』

「そっか…一途だなっ」



亮はあたしをそっと
抱き締めた。



たくさん…

亮に頼ってきた。


暗い過去から抜け出せ
たのも亮のおかげ…



でも、やっぱり隼人
しか見れなかった…。



「りさ…りさは、俺の
こと…一瞬でも好きで
いてくれたか?」

『…うん。』



あたしは亮の腕の中で
深くうなずいた。



「なら…隼人んとこ
行って、またダメ
だったら戻って来い。」

『…あ…りがと…☆』



亮はただ黙って…


あたしを許してくれた。




あたしは知ってるよ。


亮は見た目と違って
弱いとことか…
優しいとことか…



亮…ありがと

ごめんね?

本当は辛いよね?




隼人への想いにもう
一度気付かしてくれた
のは亮でした。


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