ここにいるよ
「で?どうだったの?」


………

………

何か緊張しちゃう

改めて口にするのは


深呼吸して里子に耳打ちする



「……付き合う事になりました」



「つ、付き合う〜!?」


ザワザワ

里子の大きな声に教室中の目がこっちに集中する



「里子のバカ!もう〜」

「ごめん、ごめん」

私達は逃げるように教室から出て廊下で話す事にした


「でも、凄いじゃん!よかったね」


里子は笑顔で祝ってくれる


「ありがとう…」


「だから今日は髪クルクルなんだね〜♪可愛いじゃん!」

「ありがとう…」

「どうした?少し元気ないじゃん?」


「う……ん」

「???」


里子に話したら何だか少し昨日の事が夢だったんじゃないかと不安になる


忍の彼女になれるなんて本当に奇跡みたいで切なくなっちゃった


一人で抱える切なさとは違う何かが私の心に住み着く


「渚…一樹には言った?」

「え!まだだけど…」


里子が急にしんみりしながら質問してきた


その時

「俺が何だよ…?」


売店へ行ってた一樹が紙パックジュースのストローをくわえながら戻ってきた



「一樹……」

「何だよ」

飲みかけのジュースを窓のサッシに置き、窓際に寄り掛かり俯いて私の返答を待ってた



「あ、あのね…」

何でだろう

何で一樹に言うだけなのに
こんなに緊張するんだろ

忍の双子だから…?

分かんないけど…

里子の時よりも

手に汗をかいてる自分がいた
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