ここにいるよ

どんなに雑誌を見ても、

この想いは届かない…

やるせない気持ちがまとわりつく


玉子焼を食べながら雑誌をまた取り出す


「また、見てる」

「…ねぇ、里子」

「ん?」


私って無謀なことしてるのかな?


同じ人間、同じ年、同じ空を見てるはずなのに

叶わない恋なのかな?

好きになっても意味ないのかな?


ただ、好きな人がモデルだっただけで

諦めなきゃいけないのかな?


「渚?」

「何でもない」

「変な奴」

無理だと思ってもこの気持ちは消せない


絶対叶うんだと思った途端不安になったりと感情の浮き沈みが激しい


でもね……

どんなに苦しくても、やっぱり忍が好きなの
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