憎しみという名の恋 ~光と影~

まさかの展開


side光


「出来た!」


50問もある問題集を何とか終わらせて、シャーペンを置いた。


「影山くん!できま…、」


さっそく影山くんにも報告しようと、顔を横に向けると、彼は自分の腕を枕にして眠っていた。


「睫毛長いなー…。」


うん。


睫毛についてはいい加減しつこいかな?


でも、ただでさえ長いのに日の光を浴びながらてるせいで影ができてより一層長く見える。


彼の綺麗すぎる寝顔をぼーっと見つめていると、


「…んっ!」


今まで寝ていたのが嘘だったかのように、影山くんは目をパチっと開いた。


「っ!?」


目を擦り、まだ頭が冴えきって無い様子の影山くんに気づかれないように、慌てて顔を逸らす。


「あれ?俺寝ちゃってた…」


「ふぁー、よく寝た」


と言いながらようやく私がいることに気づく。


「あ、問題集、できた?」


「あ、は、はい…。」


「おー!全部できてる、さすが闇風だな!」


影山くんはそう言って教科書を覗き込む。

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