神様の意地悪
私は新幹線に乗り慎一に最後のメールを送った



―送信―
☆慎一

―――――――――
今まで、ありがとう!私、アナタに出逢った事は後悔してないよ。慎一、ソラの事だけは忘れないで、命日にはソラを思いだして空を見てね、約束したもんね、彼女、幸せにしてあげてね、今度、再会する時は兄と妹として再会しようね、その時は、兄さんって呼ぶからね、その日までバイバイ!
―――――――――
千尋のメールを受け取った慎一



慎一は返事を返さなかった



千尋、ごめんな....


好きな女を作る努力した



けど無理だった



本当の事を言ったら別れてくれなかっただろう?



冷たい態度を取って、ごめん



俺は今のままじゃダメだと思ったんだ



千尋に普通に恋愛して結婚して欲しい


子供も産んで欲しい


千尋だった自分の子供が欲しいだろ?


ソラを産んでくれて、ありがとう


ソラの命日は忘れないよ



ソラとは空で繋がってるよ



俺と千尋は同じ空の下に居るんだよ



俺は毎日、朝帰りをした



わざと遅番だけの仕事を入れた



俺は毎日、朝まで車の中で過ごし女が付ける香水を、わざと付けた



千尋、辛かっただろう?



苦しかっただろう?


ごめんな....



俺達の試練なんだよ


俺は、この地で生きて行くよ



次に逢う時は千尋....



妹として逢おう



それまでサヨナラだ



幸せになれよ...



千尋....



愛してる



妹として....




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