神様の意地悪
千尋と別れた



部屋には浴衣が残ってた



俺は千尋の浴衣を手に取り浴衣を抱きしめながら泣いた



千尋の物は全て処分した



千尋と別れた俺は、がむしゃらに働いた



千尋が二十歳になった時に成人式に着る着物をプレゼントしようと思った



兄から妹へのプレゼント



浴衣を着せてあげる事ができなかった



千尋....



その時は受け取ってくれよ




私は新幹線の中で慎一との思い出の写真を全部、削除した



メールも削除



慎一の本当の気持ちを知らないまま私は慎一との思い出を消した



そして思い出は心の鍵を閉めた




兄さん、私は大丈夫だよ



ソラの為にも強くなるよ



兄さん頑張ってね、私も頑張るよ



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