神様の意地悪
覚悟を決めて玄関をあける



あれ....???



綺麗だ???



台所も綺麗だしゴミも分別してある?



洗濯は?



綺麗に、たたんである?



掃除もしてある?



『リュウキ、掃除したの?』



『まさか~俺が掃除、出来る訳ないだろう?千尋の母さんが来てソラが帰ってくる前に掃除しに来てくれたんだよ』



『だよね?リュウキが掃除できる訳ないもんね』(笑)



『俺、掃除とか苦手で』



『そんなの最初から知ってるよ』



『何で知ってるの?』



『まだ高校に行ってた頃、初めてリュウキの部屋に行った事あったでしょ?その時、リュウキの部屋を見て、リュウキは掃除が出来ない人なんだなぁ~って思ったんだよ』



『そっかぁ~サヤも一緒に来て飲んだ時だよな』



『そうだよ』



けどねリュウキ....


掃除が出来ないアナタも好き



かたずけが出来ないアナタも好き



アナタは自分に厳しく他人を思いやる素敵な心を持っている


私の全てを愛してくれている


男として器が大きい


また今日も一歩、幸せの階段を登った感じがした




< 208 / 219 >

この作品をシェア

pagetop