絶対服ジュ→☆生徒会!!
「うがぁあぁあ自分で歩けますから話して下さい、隼人様~」

「だまれっ、うるさい」



ちっこれだから3次元は・・・って二次でも俺様はこんな感じか

いや、隼人とかいう奴は案外、ツンデレ要素があるような気もするが。



「ぐふふふふ」

「・・・・きめーよ」

「さーせん、というかマジではなして下さい、ぐるしー、ネクタイで首絞まってる」

「我慢しろ」



アホか、ネクタイから手をはなしゃいーだろーがアホ

つーか、視線が痛い

痛い痛いおー

私は割と人通りが多い廊下を引きずられている

さっきからすれ違う面々に可愛そうな物を見る目で見られている

・・・女子なんか何アイツ、的な目だ。

きっと嫉妬なんかではなく未確認物体を見るような目であることを願う

てか・・・マジで



「じっじぬぅ」



バタッ



「あっ?・・・おい、お前、どーした」

「ブクブクブク」



お察しの通りです、マジな感じで首が絞まってたんで

気絶しました



「おい、起きろ」

「・・・・・・・・。」



おい、起きろじゃねーよ

保健室連れてくとかなんかしろよ

こっちは死にかけてんだぞ馬鹿かてめーは

だから三次元h(ry

こういうとき二次元ならどこからともなく王子様の様な人が現れて



「あーあ、ダメダだよぉ、女の子をそんなに雑にあつかっちゃぁ」



王子きたーーー!!
どこからともなくなんか来たーーー!!



「あっ?・・・陽向(ヒナタ)」

「隼人がさっきからネクタイ引っ張ってたから首が絞まっちゃってたんだよ」



そうそうその通り



「・・・わりぃ、メガネ、気絶させるつもりはなかったんだ」

「僕に言ってどーするのさぁ」



メガネっていうのはあれだが

割と素直に謝れるじゃないか

今のに免じて許してやろう

てか、このフワフワ君ちょう天使!

この私を女の子扱いしてくれるなんて



「でも、この子はーあんまり女の子じゃなかったね~」

「だろ」



前言撤回コイツもだめな奴だ

つか、隼人だろってだろってなんだよ

つか、マジで保健室にでも運んでくれ

なんだよこの空気、もう明日からはぶられ決定だろ、これ

うわぁぁん



「で、こいつどーすりゃいーんだよ」

「ん~取りあえず、生徒会室まではーちゃんが運んであげたら~?」

「はっ、んで俺が」

「えーだって、僕にはこの人、はこべなさソーダモン」



つまり重そうって訳だな

けっ、お前がヒョロイだけなんだよ

クリーム色のフワフワ髪の毛にまん丸おめめじゃ

ひ弱すぎだぞ、ばーか



「へっくちゅ、ほら、それに僕、風邪ひいてるみたいだしぃ、はーちゃんが運んでねっ(ハートッ」

「ちっ、涼太に怒られたくねーし、仕方ね―か」

「よっ、はーちゃん男前」

「うるせー」



いちいちむかつくヤローだな

へっくちゅってなんだよ、そのくしゃみ。カワイイじゃないかよコノヤロー

・・・やっと運んでくれるんだな

よかったよかった

心の中だけの台詞ってなんか寂しいものだ

そして気絶した私は、はーちゃんこと隼人様に生徒会室まで運ばれるのであった

フワフワ少年の名前は陽向か、カワイイ名前だな~。
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