桃色初恋、甘口キス
「あたし、知ってる!」

「えっ?!」

愛ちゃんは、ぱぁっと表情を明るくした。

「あたしこれでもマネージャーだから。
部の連絡用にね」

携帯を取り出して、緑木先輩の番号を探す。

「でも勝手に教えるのはね……。
あたしが掛けて、それから愛ちゃんに代わって告白は?」

我ながら、ナイスアイディアだと思う。

「一瞬喜んじゃったけど、やっぱり悪いよ?
借りた携帯から告白するなんて……」

真面目な愛ちゃんは、申し訳なさそうにそう言った。

それから暫く。
あたし達二人は、頭を捻って考えていた。

「あ、そうだ!」

「なぁに?
うみちゃん」

今度こそ閃いた!

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