桃色初恋、甘口キス
翌朝。
朝練に参加するために、あたしは早目に家を出た。
試合前だから、朝練も増える。

あくびをしながら歩いていると、目の前に緑木先輩。
そして、その隣に愛ちゃん。

わ、やっぱり美男美女。
二人が並ぶ姿、素敵すぎる。

昨日の告白、成功したんだ。
愛ちゃん、よかったね。
親友の嬉しそうな姿に、胸が熱くなる。

はにかむ愛ちゃんが、可愛い。
優しく微笑む先輩が、カッコいい。
いいな、素敵。

偶然とは言え、この状況。
盗み見しているみたいで何だか申し訳ない。
あたしは二人に気づかれないように、歩調を緩めて距離を取って歩いた。
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