桃色初恋、甘口キス
「青葉、好きだ」

「え……?」

「お前、気づかなすぎなんだよ。
あんなに毎日ちょっかいかけてたのに。
って、それやりすぎた俺のせいか……」

今度は何を言い出すんだ、こいつ。

「俺の、本当の気持ち。

青葉が、好き。
それに、青葉は可愛いよ。
可愛すぎて、離したくない」

なんだ、この甘い言葉。
黄原の口から出てるんだよな?
あの黄原が言ってるんだよな?

もう、驚きすぎてどうにかなっちゃいそうだ。
頭が働かないよ、そんなこと言われたって……。

「黄原、何を言い出すんだ」

「お前っ……!
ああ、もうっ!」

何やら頭の上でぶつぶつ言いだす黄原。
今度は何だ? と思っていると、両肩をがっと掴まれた。




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