幼馴染みに恋してます!!!!!
何で…何で…?






ポロポロと涙がこぼれた

 





「え、ちょ、どうしたんだよ、頭、痛いのか?」








ちがう、ちがう…








何で…








「何で…私に優しくしちゃうの?」








「え…?」








「そんなことされちゃったら…諦めきれないじゃん」








堪えてた嗚咽が、漏れてきた







私は悠ちゃんの目をしっかり見た








「好き…だよ…悠ちゃん…」







「えっ…」








と悠ちゃんが小さく言った








「だけど…その好きは…」









「ラブ…だよ…」








悠ちゃんが驚いた顔をした








堪えてた何かの糸がプツンと切れた







涙かたくさん流れてきて私は下を向いた








フラれるのは分かってた








けど、言ってしまった








「俺もだよ」







えっ…?









悠ちゃんは急に私を抱き締めた








俺も、って…









「好きだ。俺と付き合ってくれ」









顔を上げると、悠ちゃんが真剣な眼差しで私を見ていた









これは…夢なの…?







夢でもいい









すごく…嬉しい







私は悠ちゃんの目をしっかりと見て言った








「はい」







悠ちゃんが私に近づいた







そして、私の唇に自分の唇を重ねた








その温もりが、夢じゃないってことを、教えてくれた








「悠ちゃん…大好き」








「俺も」








私達は微笑んで、もう一度キスをした








悠ちゃんと触れ合う温もりの一つ一つがとても愛しく感じた






「やっと手に入れた」







悠ちゃんはそう言って、幸せそうに笑った








私も…









と、私は心のなかで言った












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