せんせいのせい

…でもまあ、顔覚えてもらってよかったなあ。

加藤先生を改めて見てみる。

顔。整ったパーツと配置。それで小顔。
髪。ダークブラウンの混じった黒。清潔そうで、フケひとつみつからない。
手首。…うわ、たかそーな時計。
足。サイズちっちゃそう。
というか全体的にちっちゃい。

まあわたしが144センチだから
十分高く見えるんだけどね。

「先生って何センチですか?」
「んーとね、165センチちょっと」
「えーちっちゃいwwwwちっちゃいけどやっぱりイケメンだねwwwww」
「滝沢もうよせよwwわたしからしたら巨人だよwwww」
「ふっwww」
「鼻で笑うなよwwwww」
「取り敢えず今日は帰るよww」
「なんなんだよwwww」
「はいさよなら〜wwww」
「ばいばーいwww」
「さようなら〜」
「おうっ、さよなら〜」

このあと加藤先生が松井先生に
「いやぁ…宮野さんすごいですね…」
と言っていたのをわたしは聞き逃さなかった。

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