本当の幸せを君に…
頑張るからね
優side

「あ、優。あとどこの楽屋挨拶行ってないの?」
「光ちゃん…DUELの所だよ…今から行く」

「そう。軽く挨拶交わしたら帰ってくるのよ?衣装にも着替えなきゃいけないしね」

「はぁ~い」


そうは言ったものの中々、楽屋に足が向かない。
でも私もプロだ。
私情ぐらいでグダグダ言えない。


コンコン…
「はーい?」

中から聞こえてきた浩君の声。

ガチャ…

「ユウ!まぁ入り?」

一斉にこっちを見るメンバー…
今まではこれが普通だった。
会話して笑って、一緒にご飯食べて。


「司会の七瀬です。今日はよろしくお願いします」

「ユウ…」

「こちらこそお願いします」

私の名前を呼ぶ浩君の声を遮った葉望君。

「じゃあ、行っていいよ。着替えとかあるんでしょ?」
「…はい。失礼します」


葉望君のお陰で早めに楽屋を出ることが出来た。

やっぱりまだ早かったのかな…皆に会うの。
大毅君の顔見れなかったし…。
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