本当の幸せを君に…
陸斗side

あえて七瀬の口から聞きたかった真実。
今七瀬から聞けて良かったって思う。
「でも七瀬はモテるじゃん?次次いけるだろ?今日だって告白…」
「はぁ(笑)律ですか?それ言ったの」
「いや…まぁ…七瀬待ってる間に「告白だ」って律言ってて…」
「そうですか…笑」
「それで…その告白OKしたの?」
「いいえ?してませんよ?」
「なんで?」

七瀬は笑いながら俺の話を聞いている。

「え?(笑)何でって…同じ学校の人とは付き合うつもりがないから…です」

「同じ高校いやなの?」
「まぁ…学校では自由に過ごしたいです…」
「そうか…ところで…その大きな荷物なに?」
「あ…お弁当です…ご迷惑でなければ…」

まじ!?え?
「あ…ありがとう!うれしい」
「いえ…これぐらいしか…」

どこまでも気の利く子だ。

「大変だっただろ?ごめんな?」
「大丈夫ですよ」
ニコって笑う七瀬のせいで俺の心臓は鼓動が早まる。
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