緑の風と小さな光 第1部
「そうかもな、って話さ。

工場長の親父さんが丘の上の風車小屋に住んでるんだけど、あの辺に昔竜がいて、その親父さんと一緒に遊んでいるのを見た、って話を聞いた事があるんだ。

竜を手懐けるなんて、普通の人間には無理だろ?

工場長の家系は魔法使いなんじゃないかなぁ?」

「なるほどな。あそこの小麦粉の工場の話だよな?」

「そうだよ。」

「わかった。ありがとよ。後は自分で聞きに行くよ。」

2人にチップを渡して、ウォールは酒場を出た。
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