もう一度、逢えたら…
「大丈夫?
おしぼりか何か
貰って来ようか?」

遠藤は心配そうに
浦野に尋ねる。


「大丈夫だよ~。

浦野が
心配性なだけだって。

また後でね~、
遠藤さん。」

と、速水は
遠藤に明るく答えた。


「ちょっと風に当たれば
大丈夫だよ。

心配いらないよ。

じゃ、行ってくるね。」


浦野は
速水が何を言い出すか
心配しながら、
急いでその場から
離れようとした。


内心では、
遠藤が
速水をいつも見ていた事を
思い出していた。
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