もう一度、逢えたら…
第4章 決着

☆パニック

(ど、どうしよう、
どうしよう。

もしかして、
聞いちゃいけない事
聞いちゃった?)


私は
焦るように
早歩きで
カラオケ店の廊下を
歩いていた。


トイレから戻って、
いったんは
皆のいる部屋へ戻ったけど、
速水君のことが心配で、
受付の人に
おしぼりを貰い、
浦野君と速水君を
みつけたまでは良かった。


別に
聞き耳を立てていた
訳じゃないけれど、
深刻そうに
話している二人の姿を見て、
驚かせないように
静かに
近づいて行ったら、
聞こえてしまった。


(あの会話って、
もしかして、
もしかしなくても、
私の事が
好きだって
告白しようと
してるって
話だったよね?

速水君が私を好き?

浦野君も?

嘘でしょ~!!)
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