もう一度、逢えたら…
すると、そこへ、
遠藤がやってきた。


「あ。」


俺は
思わず立ち上がり、
一言発して固まった。


てっきり、
浦野が戻ってくると
思っていたが、
遠藤一人が
そこへやってきた。


「えっと、
速水君、
お酒、もう大丈夫?」


遠藤は、
ちょっと恥ずかしそうに
テレながら、
俺の目の前に
立った。


「あ、うん。

お陰さまで。

大分抜けてきた。

あ、おしぼりありがとう。

あ、じゃ、ここ座る?」


俺は
戸惑いながらも、
自分の座っていた
花壇の縁の隣を手で払って、
彼女を座らせ、
自分もすぐ横に
座った。
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