もう一度、逢えたら…
「あ、そうそう、
それで、
武さんは
何て言ってた?」


彼女が
嬉しいと言っているのを
聞いた俺は、
一瞬、
何の話をしていたのか
忘れる位、
舞い上がりかけていたが、
肝心な事は
何も聞いていない事を
思い出した俺は
もう一度
尋ねた。


「あ、うん。

実はね……」


彼女は
下を向きながら、
どこから話そうか迷うように、
たどたどしく
話し始めた。
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