もう一度、逢えたら…

☆会場

会場に入ると、
もうほとんどの席が
埋まっていた。


私たちは
最初に会計を済ませ、
空いている席を見つけ
腰を下ろした。


7年という月日は、
少年を男性に、
少女を女性に
変えていた。


特に男性は
身長の伸びなどから
全く見分けがつかない人もいる。


特に髪形なんかは、
皆お洒落になっていて、
カラフルな頭が目立った。


女性は化粧をすることもあり、
みんな綺麗になっていた。


そんな懐かしい顔を確認しようと
座ったまま会場を見回していると、
自分でもおかしいけど、
私は無意識に
速水君の姿を
探してしまっていた。


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