もう一度、逢えたら…
「さっきさ、
俺と速水が話してるの
どこまで聞こえてた?」


私は、
やっぱりその話だよね
と思いながら答えた。


「え、あ、うん。

あんまり良くは
聞こえなかったんだけど……、

聞き間違えかもしれないけど……、

なんか、
速水君が
私に告白したい様な事
言っていた様な……、

あとは、
浦野君も
好きとか言ってたような……

ま、間違ってたらごめんなさいっ。

じ、自意識過剰だよねっ。」


自分で言っていて、
恥ずかしくなってきてしまった。


「あ、いや、
間違ってないよ。

実際そう言ってた。

やっぱり全部聞こえてたんだね。」

と、照れる様に
浦野君は答えた。
< 160 / 216 >

この作品をシェア

pagetop