もう一度、逢えたら…
瑞穂にも話していなかったけど、
実は私、今回の同窓会のお知らせが来る前、
招待状が家に到着する前の日迄、
３日程連日、同じ夢を見ていた。

自分でも驚くような内容の夢だった。

なぜか私は、毎晩、速水君の夢を見ていた。
いつも私は彼と右手を繋いで楽しそうに歩いている夢だった。
夢のように幸せそうに２人で話しながら歩いている夢を見た。

それも、３日連続で！！


その明くる日に『同窓会のお知らせ』が届いたのだ。

私は、
この事だったんだぁ！
と思った。


だから、あの頃はあんまり話せなかったけど、
この同窓会では、話すチャンスがあるかも？！
って思った。


でも実際に彼の顔を見たら、
見れただけで満足というか、
いったいどうやって話しかけに行けばよいのか解らなかった。

でも相変わらず、彼の事ばかり目が追っている自覚だけはしていた。
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表紙・目次

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