もう一度、逢えたら…
ただ、この種目にも
嬉しい事があった。


私がバトンを渡す相手が
この頃から気になる存在へと意識し始めていた
速水君だったのだ。


私にバトンが渡った時、
うちのクラスは一位で、
二位以下に20m程の大きな差をつけていた。


いくら私の足が遅くても、
この差があるので、
抜かされることだけはしたくなかった。


私は一生懸命走って、
あともう少しで走り終えると思った時、
一瞬、後ろを振り返った。


もう、すぐそこまで
浦野君が迫ってきていた。
< 40 / 216 >

この作品をシェア

pagetop