もう一度、逢えたら…
「ありがと。

久しぶりだね、速水君。

別に良いよ、気にしないで。」

水穂はそういうと、
私の腰をこっそりとつついた。


「じゃ、俺、久しぶりに浦野とでも話してくるかな。

二人とも、また後でね。」


すると、
そう言って彼は席を立った。


後で水穂が、

「ごめん、邪魔しちゃったかな?」

と謝ったので、

「ううん、
沢山話せたから嬉しかった。」

と満面の笑顔で言ったら、
水穂も嬉しそうに笑って喜んでくれた。
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