絶対に好きじゃナイ!

社長は大抵、最初のうちは抵抗するわたしに意地悪をして楽しんでる。

今日だってそうだったもん。

せっせと洗い物をするわたしに背後から近付くと、ずる賢い虎は抵抗する獲物を甘く攻め立てながらぐだぐだにさせた。



「ダメ、き、昨日もしたし……!」

「だから? 俺は今日もしたい」

「は、は、破廉恥!」

「それはもう聞き飽きた」

「きゃあ!」


そしてふにゃふにゃになったわたしを軽々と抱き上げると、意地悪そうに目を細めて言ったの。


「お前、知らねえのか? 好きな女にそんなふうに抵抗されると余計燃えるもんだ」

「へ、へへ、変態っ!!」


そう叫んだわたしをまんまとベッドに引っ張り込んで、するすると服を脱がしていく。

このあたりまではお手の物。

いつも余裕たっぷりでわたしをいたぶる社長だけど、だんだんわたしを溶かすことに集中し始める。



こうなったらもう、敵わない。


本気になった社長の思い通りに甘い声を上げて、まっすぐにわたしを見つめる薄茶色の瞳に釘付けにされちゃう。
< 202 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop