ショコラノアール~運命の恋~
なんだかやたら疲れる掛け合いに、

なんかイライラする。

「それで、話は終わり?」


「や、まだ肝心の話がまだなんだって、

しばらく、泊めてくれない?」

「は?何の冗談?」

「その、今日でバイト終わっちゃうわけで

 給料は貰えるけど、部屋代までは出なくてさ、頼むよ!」


あいた口が塞がらない。


5年以上会っていなかった私に、

泊めてくれと?


「本気で言ってるの?」


「これも、何かの縁だろ?

バイト最後の日に再会とか、

運命としか思えなくない。

それにお前にも責任あるじゃん。

やめたきっかけはお前が作ったんだしさあ」



「言いがかりはやめてよね。

 ふざけないで、断る」


「えー、そりゃないぜ」

はあっ、と
大きなため息をついて、

思いっきり白い目線を送る。


「頼むからさあ、詩信ちゃん!詩信様っ!!!!」

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