ショコラノアール~運命の恋~
『もしもーし』

「あ、南?バイトやめたってどういうことだよ。

 それにお前の代わりに配達してきたら、

 合コン解散してるとかあり得ないだろ?」


『わりぃ、実はさあ俺、合コンの子と旨く行っちゃってお持ち帰りしちゃってさ、

 さっきまで一緒にいたんだよ。

 ん、でさあ、その子の会社でバイト探してるっていうんで、

 そこにもう頼んじゃってさ。

 なんて言うのあそこって、配送とか体力いるじゃん。

 俺には一寸合わないっていうか?

 合コンの時初め、社会人のふりとかしてたのばれて彼女にめちゃ怒られて、
  
 就活することになって、

 もう4月から3年だしさ、

 インターンシップもあまりやってなかったから、

 手始めに彼女の会社にバイトしつつ、アピールしようかなと?

 上手く行くように祈ってくれよ。

 じゃあな!』


って、おいっ

いいたいだけ言って切りやがった。

馬鹿南め、何言っても無駄か。


何が、就活だよ、ただの、恋愛のためだろう。


昨日の合コンは大学のOBの河高さんから誘われた。

相手が社会人だから、

くれぐれも同じ会社であることを念を押されてたけど、

やっぱばれるよな。


まだ大学3期生だしな。

生活変えてのめり込むほど、

瞬間で恋ができるっていうのもありなんだな。












 
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