俺を嫌いになればいい。





「…勘違いするなよ、お前とは“親子”になりたくないだけだ」

「わ、わたしがウザいからでしょ?」

「…はぁ?」





顔を顰めっ面にする蜂須賀君は物凄い形相だ。



涙がうっすらと張る目と合った後それは更に険しくなった。





「…鈍感も行き過ぎるとウゼえ」

「ご、ごめん。もっと俊敏になるね。きりきり動けるくらいには!」

「止めろ。そんなのお前じゃねえ。愛でられる小動物は鈍いくらいが丁度良いんだよ」

「な、なら責めないでよ…」

「無理だ。からかいたくなる」





即答だった。



蜂須賀君は優しいのか優しくないのか、よく分からない。



今だってもう興味を無くしたのか眠気に耐えるように欠伸をしている。





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