俺を嫌いになればいい。





『…アメジストの石だ』

『あめじ…ん?』

『…アメジスト、だ』





至極の貴紫。



透明感に包まれ高貴な色に満ち溢れたアメジストと、高貴な輝きを持つSV925。





『…2月の誕生石だ』

『あ、わたしの誕生日!』





2月が誕生日の紗絢は更に目をきらきらさせる。



なんて偶然!と言いたげに。



本当に偶然なのか。



それは喜ぶ紗絢をチラッと見やる飛鳥しか知らない。





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