俺を嫌いになればいい。





要らないと言いつつも物欲しそうにする紗絢を横目で見て、飛鳥は静かに目を瞑る。



きっといつか来るときのことを考えながら。



こんな無邪気な紗絢を見れるのはいつまでか。



紗絢の傍に居続けたい。



心に暗雲が立ち込める、そのときまで。





< 251 / 309 >

この作品をシェア

pagetop