俺を嫌いになればいい。
電話越しの芽留ちゃんはそわそわして急かすように声を零す。
『あ、あのね、本当は芽留が行くはずだったんだけどいきなり蜂須賀君が来て「俺が行く」って』
「…え、」
『多分芽留達A組の子が廊下で「紗絢ちゃんが死んじゃう!」って騒いでたから欠席だって分かったんだと思うの』
「…」
『め、芽留も止めたんだよ?でも蜂須賀君ファイルを引ったくってそのまま行っちゃって…。あまりにも切羽詰まった感じだっから止めるにも止めれなくて…』
ごめん。と謝ってくる芽留ちゃん。