恋セヨ乙女

教室に戻るとみんなが私を
注目していた。

不思議に思いながら授業を受け、
昼休みに入った。

『ちょっと莉乃!』

え?

えれなと夏奈子が駆け寄ってきた。

『近藤くんとどういう関係なのよ!?』

隼汰くんとどういう関係…?

「ただの生徒会の後輩だけど…?」

『手繋いでたって噂になってるよ!』

え?手?

…あ、手を引かれた時か。

「違うちがう、手を引かれただけだよ」

『もう、近藤くんモテるんだから気を付けないと女子から反感買うよ?』

「ごめん…考えてなかった…」

どうしよう。
噂になってるよね…?

「実は昨日も一緒に帰ったんだよね…」

『え!うそ!』

えれなと夏奈子は口が開きっぱなし。

「誘われて…断れなくてさ」

『莉乃狙いか…近藤のやつめ…』

「え、えれな?」

『近藤なんかに私の莉乃渡さない!』

どういうこと?

『えれな、落ち着いて?』

『夏奈子も一緒に莉乃を守ろうね!』

えれな様スイッチ…。

とりあえず、気を付けないと…。

隼汰くんのファンがいるってことを
意識しよう。

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