隠れ鬼
[ごめん下さい。花です。ごめっ…]

くしゅんっ…

さ、寒いっ…それにしても………

久し振りに呼び出しておいて出てこないとは、叶雪さんらしい。

[入っちゃいますよ~?]

昔、こうやってよく、落とし穴に落とされたな。
おもちゃのへび入りの……気をつけて行こう………


[叶雪さん?]

[花、こっち]

[もう、居るんだったら出て下さい。てっきりまた……]

私が部屋に入ると叶雪さんはよこになっていた。

[ごめん、久し振り。]

[叶雪さん!?ご病気なんですか!?いつからです!?もっとはやくに言ってくれれば、
                               お見舞いとか、看病とか…っ]

[君には子供の頃から患っていた事を黙っていたんだ。
     今年になって少し悪くなってて、最近、急にね…]
[……君に…石が当たったとき、誰が当てた!?当てたやつ、責任とって嫁にもらえと、                                           周りが騒いだんだ。]
[どいつが犯人か、僕は知ってる。後でいじめてやった!]


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