チェリーな彼女
椅子から立ち上がった彼が、
「おいで」
わたしを手招きする。わたしは彼に吸い寄せられるように近づき、そのまま彼の腕の中におさまった。おでことおでこをくっつけて、わたしと彼はさくらんぼになった。
「すごくいい匂いがする。思ったとおり、きみの香りそのものだ」
耳元で囁かれる言葉は、世界中でいちばんの、極上スイーツ。
「大好き」
「おれも」
これからもずっと、さくらんぼのようにふたり寄り添って、甘酸っぱい香りに包まれて。
ありふれた春の日の、うららかな午後のこと。
それは、彼がはじめてわたしの家に来てくれた、新しい記念日。
「おいで」
わたしを手招きする。わたしは彼に吸い寄せられるように近づき、そのまま彼の腕の中におさまった。おでことおでこをくっつけて、わたしと彼はさくらんぼになった。
「すごくいい匂いがする。思ったとおり、きみの香りそのものだ」
耳元で囁かれる言葉は、世界中でいちばんの、極上スイーツ。
「大好き」
「おれも」
これからもずっと、さくらんぼのようにふたり寄り添って、甘酸っぱい香りに包まれて。
ありふれた春の日の、うららかな午後のこと。
それは、彼がはじめてわたしの家に来てくれた、新しい記念日。

