僕と少女と夏休み
願い
『ここどこよ』


『みればわかるでしょ?』


『いやわかるけどなんでここなの?』


『じゃぁとりあえずポップコーンとコーラとホットドッグとハンバーガーとチュロス買ってきて?』

僕と佐々木は映画館にきた。別に観たい

映画などないがどうして来たのかは謎だ



『そんなに買ってどうすんだよ』


『もちろん食べるんだよ』


『そんなに金持ってねーよ』


『ふーん。カンニングバラしていいんだ』


『なんでそうなんだよ』


『いいから買ってきて』


カンニングをバラされるのは嫌だった。

だからとりあえず買いに行くことにした




『買ってきたよ』

僕はお願いされたものを渡した。


『ちょっと待ってハンバーガーがない!』

『え?別にいいじゃん一個くらい…』


『まぁいいわ。明日から夏休みだよね?明日お願いしたいことがあるの』


『またかよ。もういいだろ』


『だめだよー。その顔最高ね。人の嫌がってる顔みるとウキウキしちゃうの』

なんだこいつ。本当変わってる。てか狂

ってんな。このままいいように使われる

のはだるい。僕の正体はこんなんじゃな

い…。あはははは。笑っちゃうな。この

ままだと痛い目にあうぞ。佐々木日奈。


『食べ物ありがとね。また明日バイバイ。』
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