オレ様探偵とキケンな調査
「これももう、いらねぇな」


───バリンッ!


帯金さんはガラスの額に入ったその写真を床に叩きつけた。


「やめて…!」


あたしはガラスにふさがれたその写真を拾う。


「───ッ!」


鋭く尖った破片に、指に血がにじむ。


「こんなこと…かわいそう…」


「誰が?」


「奥さんも、息子さんもです…!ちゃんと愛し合った日々があるじゃないですかっ!帯金さんも忘れてはいないでしょう?だからこうして飾ってたんでしょ?」


「愛し合った…?そんな記憶、もう亨にはねぇんだよッ!!」


「違うッ!亨くん、見せなかった!帯金さんに警戒した笑顔を向けなかった!眠ってる記憶がちゃんとあるからですっ!」


「じゃあ、椿は旦那に愛された記憶はあるのか?その身体のどこに愛があったんだよッ!」
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