オレ様探偵とキケンな調査
「椿」


「ハイ…?」


「今からオレん家、来ないか?」


「帯金さん…」


「行こう」


前を歩く哀愁をおびた背中を、あたしはどんな言葉も当てはまらない気持ちで見つめながら追った。


タクシーに乗って、古いアパートの前。


着いた帯金さんのアパートは予想通り前の事務所のそれと同じだった。


脱ぎ散らかした服、テーブルに乗ったビールの缶、一つ違うのは、テレビの前に飾られた写真。


さっきの女性と笑った帯金さん、幼い息子さんの3人の写真だった。
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