オレ様探偵とキケンな調査
初めて訪れた探偵社、緊張で喉がカラカラだけど、ここの事務員らしい派手な女性が出してくれた緑茶とは言いがたい濃度の出がらしのお茶を飲む気には、とうていなれない。
なぜならそのテーブルの上には、帯金という男の汚い足がドカッと乗っていたから。
タバコをふかしながら無造作にかけられたパーマの頭をクシャッと掻きむしり、
「で?」
鈍く光った鋭い目線をあたしに向けた。
“で?”って…。
あたしは信吾さんの浮気の調査依頼をしに今日、ここまで来たのだけれど…。
この探偵社を選んでしまったのは、間違いだったのかもしれない。
ぶしつけなこの男───帯金さん───「誠心誠意、調査させていただきます」ってタイプじゃない。
むしろあたしが仕事を持ち込んだことに迷惑面で、さっさと帰れよ的オーラが満々だ。
「主婦のつまんない嫉妬心にかまってる暇なんてない」って感じ。
なぜならそのテーブルの上には、帯金という男の汚い足がドカッと乗っていたから。
タバコをふかしながら無造作にかけられたパーマの頭をクシャッと掻きむしり、
「で?」
鈍く光った鋭い目線をあたしに向けた。
“で?”って…。
あたしは信吾さんの浮気の調査依頼をしに今日、ここまで来たのだけれど…。
この探偵社を選んでしまったのは、間違いだったのかもしれない。
ぶしつけなこの男───帯金さん───「誠心誠意、調査させていただきます」ってタイプじゃない。
むしろあたしが仕事を持ち込んだことに迷惑面で、さっさと帰れよ的オーラが満々だ。
「主婦のつまんない嫉妬心にかまってる暇なんてない」って感じ。