オレ様探偵とキケンな調査
玲奈とそんな会話をして5日経った頃。


終勤を待って喫煙ルームでタバコをふかしていた時のこと。


胸のケータイにバイブ音。


「亨が…!亨が目を覚ましたのっ!晃、すぐ来てっ」


その声にケータイを持つ手が震えた。


亨が…亨が目を覚ました…!


まさにそれは奇跡だった。


医者からはとうに見放されていたし、今朝、病院に足を運んだ時もいつもと変わらず管だけで呼吸していた亨。


そんな亨が「ボクは生きてるよ」そう証すように目を覚ました…!


オレは取る物も取らずタクシーで病院に向かい、病室のベッドの亨へ急いだ。
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