初恋、嘘恋、片恋。






 『あ、美咲ちゃん。今から迎えに行くから待っててね..答えはその時に聞くから。』








 明るい声のあとに、真剣そのもの、と言える声が聞こえた。









 空兎君だ。日付を見れば7月15日。約束の日だった。






 あたしは、「うん」と言って電話を切り、準備をした。










 答えは決まってる...空兎君にはごめんだけど、蓮には嘘彼氏じゃなくて、ほんとの彼氏になってもらいたいんだ。







 あたしは、軽くオシャレをして、家の外で待つことにした。







 
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