初恋、嘘恋、片恋。
あたしたちは、軽く自己紹介をしてお話をした。
「旦那は、蓮の方に行ってて...でも、こんなにおしとやかで綺麗な人がきてくれて、きっと旦那もよろこぶわ~」
蓮...そのキーワード、あたしにとっては今一番聞きたくなかった。
でも、笑顔を作って見せて、空兎君は本当にいい彼氏です。とか、そんなことを言ってて、時間が経ち、お開きに。
「また、顔みせてちょうだいね?」
「はい。今日はとっても楽しかったです。また来ますね」
帰るころにはすっかり打ち解けていて、楽しかった。